機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星のアニメプロジェクトが完結するってよ

2018年5月5日(土)に公開を控えた「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星」をもって、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のアニメプロジェクトが完結するそうだ。

残念な話だけど、この「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のアニメプロジェクトはそもそもがバンダイが打ち出したマルチウインド戦略ということで、劇場版として先に作品を公開してその劇場に観劇に来た人に円盤を買って貰い、且つ、劇場に来ない人向けには原価で作品を先行公開という形で見せて、始めに制作費用を回収するというスキーム。

だから、劇場公開した時点で、リクープ出来るというモデルになっているので効果が高いぜ~という自信満々の戦略だったわけです。

巻数初動2週計累計発売日合計
BD(DVD)
01巻48,031(12,104)54,689(15,263)67,486(21,496)2015.04.2488,982枚
02巻42,104(11,011)46,015(12,942)56,530(16,264)2015.11.2672,794枚
03巻38,571(10,080)42,773(11,960)50,886(14,890)2016.06.1065,776枚
04巻37,652(10,177)41,557(11,893)49,511(13,978)2016.12.0963,489枚
05巻32,218(*8,541)35,394(*9,777)40,299(11,240)2017.11.1051,539枚

という数字になっているので円盤としては売れている方だね。

ただ、傾向を見れば如実に落ちている事は明らかで、BOX待ちといった人もいるかもしれないけど分岐点の50,000枚を下回ってしまう可能性もある。

ガンダムエースも年々その販売部数を落としていることから、画一化されたコンテンツでユニバースを形成するとしても、どうも広告戦略が画一的で且つ、囲い込み戦略しか採らないので、ファンのニーズをくみ取れていないのかもしれない。

まあ、バンダイの組閣も変わったと言う事も影響しているかもしれないが、バンダイチャンネルも自社のソリューションは会員数を取れないので、そのコンテンツをAmazonプライムなどに出して収益としている。

OEMで売っていたケースもあったが、そうしたソリューションも早々に駄目になって会員を獲得出来なくて撤退をしていることを考えると、日本のオリジナルでサブスクリプションモデルをやる厳しさはある。

そりゃそうだ。

英語なら数十億人がターゲットだが、日本語の場合は数千万がターゲットでかつその中でライバルがNetFlixやAmazonプライムといった対象になるので、後発ってすでにオリジナルコンテンツを作ってそこで配信をしても厳しい闘いになることは予想がついてしまう。

TBS・電通が主体となってやる、動画配信サービス Paravi(パラビ) も独占コンテンツの引きがSPECの続編であるSICK’S 恕乃抄だけってのだから、配信方法を一日5分を毎日といった形にしてオンデマンドとして、SNSとの連携を強化した新しいドラマと言っても難しい気もする。

まあ、成功は願うけどね。

月額925円だから丸めてギリ1,000円ポッキリって感じなんだろうな。

まあ、話をガンダムに戻すと、そういった意味でバンダイのメディア系も組織改編があったので、そうしたスキームを整理して新しい展開を模索しているのかもしれないね。

ちなみに実際にアニメの作る課程を解説している記事を見つけたので載せておく。

[blogcard url=”https://gigazine.net/news/20180328-gundam-the-origin-seminar-aj2018/” title=”「『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のつくり方」をプロデューサーが語ったAnimeJapan 2018クリエイションセミナー” content=”機動戦士ガンダム THE ORIGIN」は、「機動戦士ガンダム」(ファーストガンダム)のキャラクターデザインを担当した安彦良和さんがアニメをベースにしつつアレンジを加えた漫画で、2015年からアニメ化が行われています。”]

特に配信系は自社もやるんだろうけど、どこかと組むとかやってくる可能性も十二分あるわけで、最後といっても実は完結せずと言うわけだからリメイクシリーズとしてどこかのサービスでやると期待したい。



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