空母「いぶき」映画化でオルトライトが不謹慎だと騒いでいる件
佐藤浩市さんが、役を演じる上で、「空母いぶき」で自身が演じる総理大臣役について「彼はストレスに弱くて、すぐにおなかを下してしまう設定にしてもらった」とインタビューで発言したことで右の方たちが燃え上がっている。
発火の着火点は、百田尚樹さんらしいけど、空母いぶきが映画化されるとなった時に相手国を某国とした時点では何も言わなかったのに、安倍総理を揶揄したような言い回しになった時にだけ過剰に言い過ぎているような気がしてならない。
ネット上ではこれに対し「病人への思いやりがない」などの声が上がった。また、安倍晋三首相に「潰瘍性大腸炎」の持病があることから「首相を揶揄(やゆ)している」との指摘も相次いだ。
なんて意見もあるようだけど、役作りの観点で見れば、役作りのアプローチとして設定をスタッフと決める時にリアルにするために、そうしたバックグラウンドを共有して役作りをするのは当たり前で、あくまでリアルにこだわった結果の話だろう。
これをせずに、ふわっとしたキャラクターでスタッフにもどんな人物か共有されていないままで作られてしまった役というのは、埋没して画面上でも存在意義のない役になってしまう。
対して、バックグラウンドを決めて、きちんとどんな人物かを共有したというのは映画全体できちんとしたキャラクターとしてそこに存在する人物に出来るわけで、それがなぜ、こんなに批判されるのか?
言ってしまえば、不謹慎中毒の人であって、なんでも言ってはいけないとか過剰に可哀想などと言ってその行動を制限してしまうような忖度が行われているように思う。
役を作る時のアプローチとして現実を利用する事はよくあることだ
安倍晋三首相に「潰瘍性大腸炎」の持病があること
これは代えがたいリアルなわけだし、そうした世間にあるイメージを取り出して役に反映させることで、役を演じるときにそれが観客に肉付けをするフックになるのはよいことでしかない。
なのに、そうしたキャラクター作りを否定するってどういう了見なのかわからない。
インタビューであえてそうした事を切り取って、そんな考えで役作りをしたのか?佐藤浩市さんは左の発言を過去にしていた節がある。不謹慎だ~となっているその考え自体が、気色の悪い考えだとなぜに気がつかないのか。
ある意味、可哀想という親切心に見せた差別的な考えが透けて見えてしまっている。
確かに、安倍総理の潰瘍性大腸炎は難病だろうし、大変な思いをしているのは事実。
ただ、別にそれをバックグラウンドにして、役の骨子を作るのはなにも悪い事ではないしそれがその病歴を腐す事になぜなるのだろうか??
まあ、インタビューとは言え言わなかった方が良かったのかも知れないけど、そうした安倍首相を想起させるような役作りをしたというのは実は、その考えや行動を再現していることにもなるし、ある意味、安倍首相を演じたと言う事にもなる。
それは、決して否定する事でなしえるモノではないことになぜに気がつかないのか。
批判をしている人って、言ってしまえばそこまで考えが及んでいないわけで、よく左巻きの人は事実を見てないといった言葉を言っている側も同じ考えの浅さで脊髄反射のように批判をしているバカさ加減に泣けてきます。
言ってしまえば、役者の仕事をバカにしているようにしか思えない。
佐藤浩市の「下痢する首相にしてもらった」というインタビュー記事が、大炎上してる。
おそらく明日あたり制作会社がコメントするだろうな。
「記事は実際のコメントとは違う。間違ったニュアンスで伝えられた」とか何とか…。
今頃、スタッフがその文章を必死に作っているとこかな。ご愁傷様やで。— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) May 12, 2019
とか
「最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね」
を受けて
三流役者が、えらそうに!!
何がぼくらの世代では、だ。
人殺しの役も、変態の役も、見事に演じるのが役者だろうが! https://t.co/UReRTd6KNe— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) May 12, 2019
この文脈で、なぜにこの発言になるのか。
まあ、百田尚樹さんは直情系のツイートは毎度の事なんで、どうでも良いんだけどね。
佐藤浩市さんが今まで、じゃあ、権力機構のトップないしそれに類する役をやっていないかと言われればそうではない。
人殺しの役も、変態の役も、見事に演じるのが役者だろうが!
という百田尚樹さんの発言に対して、だから、それを表現するためにリアルである、実際の人物の背景を役の背景に持ってきたということでしょう?
このアプローチのドコに間違いがあるのか、教えてほしいものだ。
映画の事がWikiでも既に上がっているけど
同名漫画を原作としているものの、敵国は「国籍不明の船団」、空母いぶきに女性ネットニュースの記者が乗り込む、など原作マンガと異なるオリジナルストーリーである。 また、佐藤浩市の鶴の一声により、首相は「ストレスに弱く下痢をよく起こす」という設定に改悪され、潰瘍性大腸炎の持病を持つ安倍首相を揶揄しているとしてインターネット上で批判が上がっている。
設定を変えた時点で、この映画をやることを優先した結果でアメリカだって、映画を撮るためにレッドドーンなんて本来攻めてくる相手は中国だったのに、それを北朝鮮に変えている。
なら、いぶきも北朝鮮って言い方にしてしまうことでねじ曲げるより、敵国は「国籍不明の船団」って言い方にしてそれは中国だよ、原作読んでいればわかるよね?って体でやった方が良いだろう。
これを真正面から言ってしまって余計な軋轢を生むよりもよい大人の判断。
まあ、本田翼さんの役が必要か?と言う面は考えるべき話ではあるし、まったくヒットしなかった宣戦布告という映画を思い出しても、この選択は間違っていない。
まあ、ある種のインフルエンサーである百田尚樹さんに、ネタ提供をして貰った事を考えれば良いプロモーションになっているだろうね。