2018年 タクトを失っている 清水エスパルス VS FC東京

J1 第9節

キックオフ:
4/21(土)13:00
試合会場:
IAIスタジアム日本平12615人
主審:
窪田 陽輔
清水エスパルス
00前半01
0後半1
試合終了
9試合後勝点16
FC東京

2018/04/21 マッチレビュー

攻撃に関しては、守備を重視しているので、コレまでは決め毎としてFWのフォアチェック(早いチェック)からプレスを敷いてボールを囲んでからショートカウンターでゴールというプランは、確かに強みとして生きている。

ただ、この得点の方法というのは実は、昨年もやっていたこと。

昨年は、まず、奪ったらボールを松原に当てて、サイドのクロスから得点を伺うというスタイルだった。

コレを金子と、石毛という2人のタレントがFWの裏から抜けてくるスタイルに変えて、得点に至るというスタイルだった。

だから、金子とクリスラン、北川が点を取っていると言う事になる。

ただ、そのスタイルってこうして文章で見ていてもかけてしまうくらいの簡単なものなので、実際には、昨年のスタイルと今年のショートカウンターという2つの手法を組み合わせるという方法をとらないと得点に近づくことはないんだろうと思う。

ここまでは、まずは監督であるヨンソンのやりたいやり方というか、チーム作りを優先してきた。

ただ、ここからは、そこに分析を加えて対処するというインテリジェンスも必要になってくる。

怪我人が昨年は、調子が上がったかな?という風になった時点で、キーになっていた選手が怪我をすることでチームの立て直しが必要になっていた。

しかし、今年は、そうした意味では大きな破綻はなく、負けてはいるが大崩れしての失点というわけではなく、相手のワンプレーでやられているというパターンなので、あとは得点を決めるだけってのが本音なのかもしれない。

ただ、その得点を決めると言う事は実は一番サッカーで難しい。

今日の試合だって、クリスランも得点を決めるシーンはあったはずだし、チョン・テセの得点のシーンもあったはず。

ボールも枠に言っているが、外れている。

これは、外れると言う事は相手を抜き切れていないという証左でもある。

そうなってくると決定的なスルーパスなどのパスセンスが求められるが、そのような決定的なパスを出せる選手がいないのが今のエスパルスの穴と言える。

それに、クリスランが後ろを向きながらのポストプレーで頑張っているところで、後半はテセはそのフォローに必ず行っていたが北川にそうした動きが足りない。

このように決定機は作るが実際に、ゲームのコントロールをする選手が不在というのが本当に残念である。

こんなパスを出してほしい

今出ている選手では河井がそうした可能性があるかなと思っていたが、案外パスでゲームメイクをするのではなくポジショニングでプレーをコントロールしているので、そうなってくると竹内のストロングポイントであるロングフィードのみと言う事になってしまうので、やはりパスを中盤から供給する選手が実は必要なのではないかと見えてくる。

川崎の中村などがそういった意味で中盤の底からプレーメイクをしているので、そのようなセンスを発揮出来る選手として期待を寄せるのは、白崎になってくるのかもしれない。

白崎は元々、ボールを自分で運んでいってというプレーが見られるが、今日のプレーなどは短い時間ながら、色々な局面に顔を出して、自分でプレーのリズムを作って、というプレーメイクをやり始めていたし、今のエスパルスの戦術だと、バイタルエリアに入ってくと言ってもどうしても遅れがちになってしまうので、そうなってくるとダブルボランチで構成をしていても、どちらかがプレーメイク、どちらかがレジスタ的な役割をする必要があるように見える。

これはサイドが上がるので中のケアをしておかないと相手からのカウンターを食らうリスクがあるから何だろう。

その面を考えると、確かに解説の興津が行っていたように石毛と金子を入れ替えて、金子が松原を使うシーンを作るとかそういった構想も必要になってくる。

夏に、また移籍市場がオープンするので、監督の解任騒動で和解金を払う必要があり、利益のうち8700万をゴトビ元監督に持っていかれている事を考えればまだまだ厳しい。

科 目金 額 (百万円)
 売上高4,010
 売上原価3,269
 売上総利益740
 販売費及び一般管理費658
 営業利益81
 営業外損益9
 経常利益91
 特別損失87 
 税引前当期純利益3
 法人税、住民税及び事業税等1
 当期純利益2

40億の売上を目指すと言う事なんで、そうした面では実際にはJリーグで上にに進出することで、かなりクリア出来やすい環境も見えてくるので、今はいってもまだまだ団子状態だって事を考えれば、補強なども考慮して勝てるチームと言う事を作っていってほしい。

現有戦力では、今、足りていない部分を補えないというのは必須なので。。。

本当は、そういった意味では、メキシコのパチューカを退団する事を名言した本田なんて、必要なタレントではあるんだけどね。

ただ、今のエスパルスの財政状況では、本田を獲るなんて夢のまた夢なんだろう。[/vc_column_text]

極めて個人的な感想 採点表

 ポジション選手名評価点
GK六反 勇治5
DFファン ソッコ6
DF松原 后6
DF二見 宏志5
DF立田 悠悟5
DMF竹内 涼5
DMF河井 陽介5
SMF石毛 秀樹5
SMF金子 翔太5
FWクリスラン5.5
FW北川 航也5

交代選手

ポジション交代選手名評価点
MF鄭 大世5.5
FWミッチェル デューク5
FW白崎 凌兵6
監督ヤン・ヨンソン5
主審窪田 陽輔5.5

サポの話題

松原は、気合いを入れ直したのか積極的な上がりを見せていたので及第点。

そして、問題点としては気にはなっていたけど、石毛と松原のポジショニング。

石毛も回りを生かすと言うよりも、自分が生かされるパターンの選手。そうなってくると松原とバッティングするわけで、先年調子の良かった組み合わせとして、石毛の位置に白崎を入れて松原を生かすパターンを伸ばした方がいい気もする。

金子と石毛の存在ってかぶるので、金子のバックアップとして石毛を使うなどと言ったかたちなんだろうと思う。

ただ、選手交代でリズムを変えるなら村田 和哉などを控えで入れた方が良いかもしれない。

まあ、今はそういった意味で初期に構築した勝ちパターンを見破られたので、その再考が必要。

スターティングメンバー

清水エスパルス

Pos#選手名交代
GK13六反 勇治
DF3ファン ソッコ
25松原 后
26二見 宏志
28立田 悠悟交代:
後半41分
MF6竹内 涼
17河井 陽介
29石毛 秀樹交代:
後半36分
30金子 翔太
FW20クリスラン
23北川 航也交代:
後半28分

FC東京

Pos#選手名交代
GK33林 彰洋
DF2室屋 成
3森重 真人
25小川 諒也
48チャン ヒョンス交代:
後半13分
MF8高萩 洋次郎
18橋本 拳人
38東 慶悟交代:
後半40分
39大森 晃太郎
FW9ディエゴ オリヴェイラ
11永井 謙佑交代:
後半28分

試合経過

警告:立田 悠悟後半1分
後半13分チャン ヒョンス>丸山 祐市
後半14分0 – 1得点:永井 謙佑
後半22分警告:高萩 洋次郎
北川 航也>鄭 大世後半28分永井 謙佑>前田 遼一
石毛 秀樹>ミッチェル デューク後半36分
後半40分東 慶悟>岡崎 慎
立田 悠悟>白崎 凌兵後半41分

スタッツ

47%ボール支配率53%
16シュート9
6枠内シュート4
1オフサイド0
16フリーキック11
5コーナーキック2
0ペナルティキック0
警告
1
退場
0
警告・退場
警告
1
退場
0
順位チーム名勝点試合数勝数引分数敗数得点失点得失点差
1サンフレッチェ広島25981012210
2FC東京16951313103
3川崎フロンターレ1594321367
4北海道コンサドーレ札幌1594321293
5セレッソ大阪15943212111
6ベガルタ仙台159432880
7ヴィッセル神戸14942315123
8ジュビロ磐田149423871
9浦和レッズ12933310100
10柏レイソル1183231091
11鹿島アントラーズ11932479-2
12清水エスパルス99234990
13湘南ベルマーレ992341013-3
14横浜F・マリノス992341115-4
15V・ファーレン長崎882241113-2
16サガン鳥栖892251013-3
17ガンバ大阪79216915-6
18名古屋グランパス79216817-9


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