J1 第1節
- キックオフ:
- 2/25(日)13:00
- 試合会場:
- IAIスタジアム日本平19632人
- 主審:
- 飯田 淳平
0 | 0 | 前半 | 0 | 0 |
0 | 後半 | 0 |
1 | 試合後勝点 | 1 |
マッチレビュー
今年も約3ヶ月が経過しようとしていて、ついにJリーグの開幕の時期を迎えた。
相も変わらず出先でも対応できるようにとDAZN視聴を中心に見ていくことになるのだけど、高田馬場にあるおでんや「ガッツ」さんか秋葉原のプロントへも観戦に行きたいと思っている。
中々、試合を見に行くだけの時間を作れないのでせめてファンの熱量を感じられるところでの視聴を目指したいものだ。
さて、本題である試合。
出だしとしては結果引き分けは上々の滑り出しと言えるのかもしれない。
昨年は、出だしでつまずいている観が強くて、その後にホームでも本日の対戦相手である鹿島に2-0からひっくり返されて2-3にされた痛い敗戦もあり、つらいスタートだった印象。
そのスタートまでに怪我人が大量に出てDMFからDFまで選手がそろわないという印象で、そうなってくると守勢に回らずを得なくて、対応も後手後手になってしまうと言う意味で小林監督には大変つらい思いをさせたと言う印象。
その後の補強で、外国人枠としてフレイレやカヌといった選手を獲りさらに遅れて、チアゴを獲得してそろったが、それまでに出血していたDFの要というものが崩壊している状況で進むことになってしまった。
しかし、今シーズンは昨年に引き続いて鎌田の怪我はあり六平の復帰も待たれる中、選手はそろっておりストーブリーグで犬飼がチームを去ることになったりしたが前線ではチアゴに代わりクリスランを獲得し、DFにもファン・ソッコという良い補強も行われ、全てのラインにJの経験のある外国人プレーヤーがそろったことになった。
DFラインでは、犬飼とソッコというラインを想定したが、このチームに残ってくれたフレイレとソッコというラインでセンターラインを形成して、サイドバックに本来の打ち手では、清水、六平、鎌田という3人が想定されるが、清水は最終版に怪我、六平は復帰したが、未だに調整中、鎌田は6月まで駄目と言う事で新規加入でアンダー代表でもDFを勤めている立田くんにお鉢が回ってきた。
そういった意味では、センターバックが本職である立田くんではどうかな?という思いもあったし、本来の本職が左のサイドバックである二見でも良い気もしたが、そこは今季から監督を務めてくれているヤン・ヨンソン監督の決断として、代表に育っていく可能性がある立田くんの起用がなされた。
これはある意味、賭け的な要素もあったが、まずまずの及第点をあげても良い評価点をつけるとしたらこんな感じ。
極めて個人的な感想 採点表
ポジション | 選手名 | 評価点 |
GK | 六反 勇治 | 5.5 |
DF | ファン ソッコ | 6 |
DF | フレイレ | 5 |
DF | 松原 后 | 5.5 |
DF | 立田 悠悟 | 5 |
DMF | 竹内 涼 | 5.5 |
DMF | 河井 陽介 | 5 |
SMF | 石毛 秀樹 | 6 |
SMF | 金子 翔太 | 6 |
FW | クリスラン | 5 |
FW | 北川 航也 | 5 |
交代選手
ポジション | 交代選手名 | 評価点 |
GK | ミッチェル デューク | 5.5 |
DF | 鄭 大世 | 6 |
監督 | ヤン・ヨンソン | 5 |
ここからが今日の試合のレビュー内容
試合の入りとしては、おそらく前年からの特徴として残した部分としては、サイド攻撃主体で、MFもワイドに開いてボールを受けて中のクリスランに合わせたり、DMFからのスルーパスで北川の裏への抜けだし等を演出するという組み立てなんだと思います。
これは、昨年もストロングポイントとして行われた攻めてだ。
しかし、昨年はその攻めを行った後、選手が上がりきってしまいDMFがついてこないため、攻撃終わりでギャップが広大に生まれてしまいセカンドボールを拾えずにカウンターを受けて失点するというパターンを払拭出来なかった。
これは本来、DMFがビルドアップして押し上げるべきだけど、竹内・六平というコンビだと守備側に吸収されていたので、このギャップを埋める作業というものがうまく行えなかった。
そこで、今シーズンは中でテセが構えて当てたポストプレーからゴールを狙うのではなく、クリスランと北川というボールを受けてさばいて前を向いてからゴールを狙うという動きを心がけていたのか、サイドからのクロスをFWがポストプレーで落としたところにフォローとしてSMFが中へ絞ってボールを拾う形が形成されていた。
コレによって、FWとDMFの間に生まれていたギャップをSMFが縮めてくれるので、DMFが押し上げ安くなりセカンドボールが昨年以上に奪える形を前半までは作れていた。
おそらく、これは今年の攻めの方法としての一番のストロングポイントとしての活用になってくるのかもしれない。
本日の選手起用について
そうなってくると、ボールを持って前へ運ぶアジリティの高い白崎などは出番をそがれてしまう。
本来10番を拝命したのだから、プレイメーカーよりもゲームメイカーを標榜してほしくて、ボールを受けて前で組み立てをするのではなくつなぎの役目として受けてから、さばいて中へ入っていくといった形を持つべきであり、そうした役目は本日出場していた金子や石毛の方がうまいという気がする。
この金子と石毛をサイドとし出すというのは監督の采配としての妙と言えるのかもしれない。
攻撃について
今日の評価点を見ると、クリスランは評価に値しないのはやはりせっかく獲得したPKを外したから。
試合終了後にも鹿島のGKであるクォン スンテが語っていた通り、クリスランは昨年もああしたPKを蹴っていたのかも。
そういった意味では、FWに点を取らせて勢い付かせるという意味で蹴らせたのかもしれないが、北川でも良かったかもしれないし、PKを取った石毛がそのまま蹴っても良かったのかも。
FWだからPKが得意というわけでもないわけだしね。
それに、その前のクリアボールを拾った石毛がクリスランにつなぐと、クリスランはペナルティアーク内で左足のボレーシュートをうち、左のポストにはじかれたボールに反応した松原がフリーでシュートを打つが、クロスバーを越えてしまうというシーンでもあれは、大変難しいことはわかるけど代表を目指すなら合わせてほしかった。
※これは相手の鹿島の選手である鈴木 優磨も惜しいシーンがあったわけで、そうした決定機を決めることで持っている選手としての証明をしてほしいものだ。
DFについて
DFについては、ファン・ソッコはキャプテンシーを発揮してくれてDFのリーダーとして舵取りをしてくれた。
フレイレのカバーがつたない部分もうまくラインコントロールをしたり、ポジショニングをコーチングしていた感じから安定感を与えてくれる素晴らしいパフォーマンスを見せていた。
昨年の組み合わせで、残っている選手を見て考えれば角田と二見という組み合わせでは、このようなパフォーマンスは望めないし、角田も二見もリーダーシップを発揮してDFを統率するというよりもバランサーと壁って感じで一番DFに必要なリーダーシップが長期不在だった。
この役目は犬飼がしていたわけだけど、それを移籍という形でファン・ソッコに委譲したことになったおかげの怪我の功名とも言えるのかもしれない。
とにかく、本当にギリギリしのいでくれたわけで、昨年の最終版にうまれた粘りとは全く違う、安定する可能性を見せてくれたDF共言える。
また、本職ではないSDFを任された立田君だって、結局、松原が上がることでギャップを埋めるために3バックになることを考えればCDFが3枚残ることになるので、今日のメンツは決して悪いチョイスではないだろう。
今後に期待の持てる試合だったし、幸先の良い引き分けとも言えるのかもしれない。
交代枠について
交代枠を使い切らないというのはよくあることではあるが、今日の試合のように微妙なバランスで最後まで保って展開をしていく場合は確かに変えどころは難しいのかもしれない。
DMFが前に出て行けないようにもなっていたのは明らかに出足が遅くなったからでもあり、そうした意味では後半消えてしまいがちな竹内などはキャプテンだが交代でも良かったのかも。
そうした意味での監督の評価だ。
ただ、総評すれば及第点のスタートで負けないと言う事が大事なわけで、負けて失うよりも引き分けで無難なスタートを切れる方が、今後に向かっては良いのだと思う。
クリスランとのコンビネーションにはまだまだ不全な部分はあるわけで、それを改善していく余地も有り、右サイドの怪我人については、近々には六平や清水は戻ってくるわけで、これから上っていくだけ。
次節は、ルーカス・ポドルスキーやハーフナー・マイクといったタレント揃いのところに外国人枠とアジア枠をフルに活用している金満チームであるヴィッセル神戸との対戦だ。
スターティングメンバー
清水エスパルス
Pos | # | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 13 | 六反 勇治 | |
DF | 3 | ファン ソッコ | |
4 | フレイレ | ||
25 | 松原 后 | ||
28 | 立田 悠悟 | ||
MF | 6 | 竹内 涼 | |
17 | 河井 陽介 | ||
29 | 石毛 秀樹 | 交代: 後半23分 | |
30 | 金子 翔太 | ||
FW | 20 | クリスラン | |
23 | 北川 航也 | 交代: 後半26分 |
鹿島アントラーズ
Pos | # | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 1 | クォン スンテ | |
DF | 2 | 内田 篤人 | 交代: 後半39分 |
3 | 昌子 源 | ||
5 | 植田 直通 | ||
32 | 安西 幸輝 | ||
MF | 4 | レオ シルバ | |
20 | 三竿 健斗 | ||
25 | 遠藤 康 | 交代: 後半31分 | |
30 | 安部 裕葵 | 交代: 後半22分 | |
FW | 9 | 鈴木 優磨 | |
10 | 金崎 夢生 |
ベンチ入り選手
清水エスパルス
Pos | # | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 1 | 西部 洋平 | |
DF | 26 | 二見 宏志 | |
45 | 角田 誠 | ||
MF | 14 | 楠神 順平 | |
19 | ミッチェル デューク | 交代: 後半23分 | |
24 | 増田 誓志 | ||
FW | 9 | 鄭 大世 | 交代: 後半26分 |
鹿島アントラーズ
Pos | # | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 21 | 曽ヶ端 準 | |
DF | 16 | 山本 脩斗 | 交代: 後半22分 |
39 | 犬飼 智也 | ||
MF | 6 | 永木 亮太 | |
8 | 土居 聖真 | 交代: 後半31分 | |
40 | 小笠原 満男 | ||
FW | 7 | ペドロ ジュニオール | 交代: 後半39分 |
試合経過
前半23分 | 警告:三竿 健斗 | |
---|---|---|
前半38分 | 警告:鈴木 優磨 | |
警告:クリスラン | 前半44分 | |
後半22分 | 安部 裕葵>山本 脩斗 | |
石毛 秀樹>ミッチェル デューク | 後半23分 | |
北川 航也>鄭 大世 | 後半26分 | |
後半31分 | 遠藤 康>土居 聖真 | |
後半39分 | 内田 篤人>ペドロ ジュニオール |
スタッツ
45% | ボール支配率 | 55% |
---|---|---|
9 | シュート | 10 |
4 | 枠内シュート | 8 |
0 | オフサイド | 2 |
15 | フリーキック | 22 |
4 | コーナーキック | 8 |
1 | ペナルティキック | 0 |
| 警告・退場 |
|