J1 第4節
- キックオフ:
- 3/17(日)14:00
- 試合会場:
- ノエビアスタジアム神戸
1 | 0 | 前半 | 0 | 1 |
1 | 後半 | 1 |
7 | 試合後勝点 | 2 |
2019年03月17日 マッチレビュー
自分の誕生日にブログを更新すると言うのも実は初めての経験。今日はサンデーゲームだけど、埋まらなかった客席を考えるとVIPの集客も力が衰えて来たかなと。
VIPってビジャ・イニエスタ・ポドルスキって、ホント何でもバルサをマネするな。
それは良いとして、本日のゲームはルヴァンカップで完封して、そこからリセットしてのゲーム。言ってみればリスタートという意味で、ガンバ大阪、コンサドーレ札幌と悔しい思いをしてきたリーグ戦を仕切り直す意味で大事な試合。
A代表戦のウィークデイがありリーグも一時中断期間がある事を考えると、大事な週と言えるのかもしれない。
ここまで力を発揮して、前線の一角で完全に白崎の代わりではなく白崎以上に活躍をしてくれる選手になった。
エウシーニョなどはまだまだなじんでいないし、ヴァンデルソン、ヘナトなどももっとチームにフィットしていくことで力を乗算してくれる存在になるだろう。
でも、今はそのときではない。
だって、それは悔しい2戦で早すぎることを証明してしまったから。
言ってしまえば、リーグ前の合宿でも身体作りとチェックで、ゲーム形式などの浸透度を測るには至っていない状況で、リーグ戦に入ってしまった。
サンフレッチェ広島戦では、破綻しなかったけど、その兆しは実は出ていて、パトリックに変わってからケチョンケチョンにされた守備。
あれば中盤からのパスのターゲティングが明確になって、ボランチとディフェンスの間からボールを供給されるようになってピンチが増えていた。
そうなると、ガンバとかコンサドーレ札幌のようにコンパクトなサッカーをしてくるチームでは、その間に選手が次々に入ってくるのでついて行くことでディフェンスのフォーメーションがズレ、守備が崩壊してしまう。
一旦狂ってしまうと修正は難しく短い時間で同じようなプレーで失点を重ねてしまう。
それでも小林監督の時とは違い、前線が諦めないのできちんとボールさえ収めれば省エネサッカーでキチンと少ない人数でゴールをゲット出来る能力がついているので、滝くんというワンダーボーイが生まれるに至ったわけだ。
それだって、滝くんの能力が特別に高いわけでもなく、持っている運と、後は相手の意識が共に前掛かりになっている中で少ない人数が詰めてゴールを奪う、という美しいプレーを見せてくれた。
そうした意味では、一人気を吐いてくれた滝くんですが、今シーズン。
交代が当たるというか、交代してからその選手がゲームを引き寄せる運が向いてきた感じ。
今日の試合は、相手が実はボールを後ろで回しピンポイントで早い攻めをしてくるので、エスパルスとしては守りどころを決めやすい。
ヴィッセル神戸がコレまで当たってきたチームは、相手に併せて守備をしていくチームだったのかわからないが、清水エスパルスの守備は獲りどころ決めて、プレスをしてはめてボールを獲る形になるので、長いボールを必ず当てる部分がわかっているチームというのはそこを獲りどころにすればいい。
もちろん獲りどころというのはそこでボールを奪うというよりも、そこにボールが収まった時に、連動して取りに行くということ。そうなると選手間の慣れが必要で、誰がドコにいてドコに追い込めば良いのかをわかっている必要がある。
そうした事情から、サイドについては変わっても成立しやすいがセンターラインはかなり大事。
だから、新外国人のヘナトやヴァンデルソンが苦戦をしているわけだ。
ヴァンデルソンはそういった意味で、前へ出て守備をする必要があるので、足下もきちんと意識した細かい早いプレーが必要になるJリーグになれていない中、決定的なミスを献上してしまったのだろう。
でも、そうした意味で、それは時間と共に解決ができる問題なので、ヴァンデルソンにしてもヘナトにしても新フォーメーションなども、ルヴァンカップで実績や実地を積んで、それからリーグ戦でオプションとして使うことで、相手に違いを見せる戦術プランとして有効になる。
今日のゲームは、そうした意味で、きちんとゲームの入りから北川・滝くんがボールチェイスをしていたし、ボランチがディフェンスと連携をとって、押さえに言ってサイドで奪うとか、ゴール前でも、サイドが取りに行った場合は、ボランチがカバーに入るといった決め毎が機能した。
まあ、ポドルスキーに決められてしまったゴールに関しては、ご愛敬というか、あれは相手を褒めるしかない。
サッカーとはそういったモノだ。
あそこまで、前でボールを保持されて動かされてしまうと中々止められないし、イニエスタとポドルスキーの精度が高いプレーと言える。
しかし、攻撃に関してはそういった意味できちんと奪えて前に運べて、ミスも減ってミスして良い場所といけない場所というプレーに質が戻ってきた。
松原も、前で相手の逆を取りに行くエリアをより、相手のゴール近くだけに限定をしていたし(悪い時には、ハーフウェイラインを超えた辺りから果敢にトライをして失敗を繰り返していた)これが減れば、クロスを上げるチャンスが増える。
それに、攻めている時には、ボランチがきちんとセカンドボールにいけていたし、前でボールを失った時にも、金子や中村が取りに行くと、竹内や河井が連動して取りに行くというプレーが多い。
そうなれば、サイドバックも上がり安くなるので、飯田も松原もクロスを上げ放題になる。
特に、早い前線の選手がいないか、ターゲットマンがいないときには効果的だ。
ビジャも、ポドルスキーも常に早いわけでもないので、そうした意味で捉えて起きやすい。
言ってしまえば、速攻のカウンターがないし、動かない選手が前線の時には楽という事なんだろう。
ガンバ大阪ではファンウィジョに、コンサドーレ札幌では武蔵に、そうしたプレーをされたいた事がよみがえる。
コレを考えると、早い選手がいる方がエスパルスとしてはいやなんだろな。
ゲームは、ポドルスキーに一点を決められてから、こうした駄文のような攻防がずっと続いていて、エスパルスも燃料切れになってしまいプレーが間延びしてきてしまうと、エウシーニョ・石毛を相次いで投入して、ボールの供給先のターゲットマンとしてチョン・テセを投入。
いい攻めを見せていたけど、中々ゴールを割れないなか、やはりゴールはミスから生まれるを体現してくれた。
そのシーンが訪れたのは相手のミスからだった。
まあ、その前からヴィッセル神戸が守備に重きを置いたので攻めやすくなっていたというのもある。

テセのインタビューで良い言葉が。
「良い攻撃から生まれたのではない。」
「いい守備から良い攻撃が生まれたし、それがチームの原点だから原点回帰が成功した」
こんな趣旨の話をしてくれた。
テセも入ってまもなく、滝くんが決めたようなサイドからのボールを受けてヒールでワンタッチでゴールを狙っていたりしていた。
特に、そのミスが起きたのは相手がポゼッションをし始めて、それが効果的に回り出してからだ。
でも、このシーンも実はコンサドーレ札幌の時から予言があった。
コンサドーレ札幌も最後にポゼッションをして、清水エスパルスをあざ笑うプレーをしてくれた中で、滝くんが起死回生のゴールを決めていた。
今日もポゼッションをして回して行く中で、プレスをしつこくしていたおかげで、相手のミスが起きた時にゴール前に詰めていられる。
小林監督時代では、それが出来なかった。意識の変化だろう。
今日のゴールシーンも、きちんとボールを最後まで追ってゴール前に詰めた中で、ヴィッセル神戸の初瀬がクリアミスをしれくれた。あのシーン回りに詰める選手もいなかったのだから、いくら後ろから来たボールとは言え、サイドに逃がせば良かった。
しかし、ファンブルしてボールを打ち上げてしまい、それがテセの元に落ちてくる。
結果、テセも利き足とは逆にボールが入り、ちからの抜けたループ気味のコントロールショットを決めてくれた。
引分けという結果だったけど、見応えのある試合。
そして、負けた2試合を引きずっていない、最後の集中力など攻撃と守備に大きな改善も生まれていた。
蛇足
しかし、エスパルスにも素行の悪い人がいて、2戦で大量失点とは言え、すぐに監督を首にとか誰が悪いとか、ホント直情的でクレーマー体質な人が如何に多いか。
まあ、気持ちはわかりますが、たった数試合で弱気になってすぐに監督変えろとか、どんなファンなんだよとね。
戦う姿勢が見えないとか言っている人も、何をみているのかと言う事を想ってしまう。
そんなクソな意見を払拭知れくれるリセットされたゲームでした。
スターティングメンバー
ヴィッセル神戸
Pos | # | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 1 | 前川 黛也 | |
DF | 19 | 初瀬 亮 | |
22 | 西 大伍 | ||
25 | 大崎 玲央 | ||
33 | ダンクレー | ||
MF | 5 | 山口 蛍 | |
8 | アンドレス イニエスタ | ||
10 | ルーカス ポドルスキ | ||
FW | 7 | ダビド ビジャ | |
14 | 三田 啓貴 | ||
16 | 古橋 亨梧 | 交代: 後半35分 |
清水エスパルス
Pos | # | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 13 | 六反 勇治 | |
DF | 2 | 立田 悠悟 | |
3 | ファン ソッコ | ||
25 | 松原 后 | ||
27 | 飯田 貴敬 | 交代: 後半16分 | |
MF | 6 | 竹内 涼 | |
17 | 河井 陽介 | ||
20 | 中村 慶太 | ||
30 | 金子 翔太 | 交代: 後半28分 | |
FW | 23 | 北川 航也 | |
34 | 滝 裕太 | 交代: 後半31分 |
ベンチ入り選手
ヴィッセル神戸
Pos | # | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 28 | 吉丸 絢梓 | |
DF | 3 | 渡部 博文 | |
32 | 橋本 和 | ||
MF | 6 | セルジ サンペール | 交代: 後半35分 |
24 | 三原 雅俊 | ||
FW | 13 | 小川 慶治朗 | |
21 | 田中 順也 |
清水エスパルス
Pos | # | 選手名 | 交代 |
---|---|---|---|
GK | 21 | 高木和 徹 | |
DF | 15 | 水谷 拓磨 | |
33 | ヴァンデルソン | ||
MF | 8 | 石毛 秀樹 | 交代: 後半28分 |
18 | エウシーニョ | 交代: 後半16分 | |
22 | ヘナト アウグスト | ||
FW | 9 | 鄭 大世 | 交代: 後半31分 |
試合経過
得点:ルーカス ポドルスキ | 後半4分1 – 0 | |
---|---|---|
後半16分 | 飯田 貴敬>エウシーニョ | |
警告:ルーカス ポドルスキ | 後半20分 | |
後半23分 | 警告:エウシーニョ | |
後半28分 | 金子 翔太>石毛 秀樹 | |
後半31分 | 滝 裕太>鄭 大世 | |
古橋 亨梧>セルジ サンペール | 後半35分 | |
後半43分1 – 1 | 得点:鄭 大世 |
チームスタッツ
60% | ボール支配率 | 40% |
---|---|---|
13 | シュート | 21 |
7 | 枠内シュート | 9 |
109.8km | 走行距離 | 114.5km |
141 | スプリント | 181 |
683(86%) | パス(成功率) | 434(83%) |
0 | オフサイド | 3 |
10 | フリーキック | 6 |
9 | コーナーキック | 8 |
0 | ペナルティキック | 0 |
| 警告・退場 |
|