J1 第7節

キックオフ:
4/14(日)15:00
試合会場:
エコパスタジアム
ジュビロ磐田
10前半12
1後半1
試合終了
6試合後勝点5
清水エスパルス

2019年04月14日 マッチレビュー

長いトンネルを抜けるきっかけになってくれる清水エスパルスの勝利だ。

リーグ戦7節目にようやくにして初勝利。これはうれしい。今までは良いゲームをしていたが後半押し込まれてしまって守り切る事が出来なくて負けていた。しかし、良い試合をして負けと後半押し込まれるも守り切って勝つ。これは大きな違いがある。

2019年 ジュビロ磐田 VS 清水エスパルス 熱きダービーそして初勝利!002これまでの試合も、前半は自分達のペースで試合を出来ていたし攻撃も機能としてゴールも奪えていた。しかし、ゴールはミスから生まれるモノ。

今シーズンは、コンサドーレ札幌戦であり得ないミスの連発でゲームを壊すような試合をしてしまったわけで、そこからの立て直しは苦労した。

一度リセットして、昨年の良かったベースをまず取り戻す事から始めたわけで、その経過としては、3-6-1を辞めて4-4-2にしてセットしなおしてからの試合になるので、一度失ったものを取り戻すのに結局4試合かかってしまったと言う事なんだろう。

特に今シーズンは、5位以内を目指すということでより攻撃的にボールを支配してポゼッションも高めた試合を展開していきたいという目算があったのかもしれない。

しかし、昨年のストロングポイントは明らかに、中盤で奪ってからの素早いビルドアップからの攻めと、その後のセカンドボールを拾ってのセカンドアタックを繰り返す事の出来る後ろからの入りだった。

それは、立田やフレイレといった後ろをきちんと守る選手がそろっている上に、前でドウグラスが構えている事により無理なクリアもドウグラスが拾ってくれてビルドアップが出来るというポストプレーの良さがあった。

今日の試合では、そのドウグラスの役目を見事に、チョン・テセがしてくれた。

これは攻撃の際に、北川を活かすという意味でもかなり効くプレーで、ボールを収めてくれる選手が前にいる事で、その近くに北川が身を置くことで少ない人数で効果的な攻めができ、さらに金子・中村慶太が入ってくるという連動性が生まれていた。

また、中村慶太の復帰も地味に効いていると思っていて、効果的な攻めやフリーキックで攻撃に貢献してくれる、一見すると石毛でもと思ってしまうかもしれないが、私は石毛と松原のコンビは相性があまり良くないように思う。

石毛はサイドの奥深くか、少し中でプレーするので、松原が上がってきた時に、中に居てフォローという効果はあるけど、実は縦に抜けるスペースを消してしまっているので、松原の良さが生きてこない。

反対に、中村慶太は中でのプレーが好きなのか、中に流れてプレーし、松原が上がったときにはその裏を締めて、松原を前で活かすプレーをしている。

コレは昨年白崎もやっていたのだけど、それをより松原を活かすためのプレーとして機能させるように考えられているように思えるし、その上で、中村慶太がFWの後ろに控えているので、飛び込んだりセカンドボールを拾ったりとクロス後のセカンドアタックをより効果的にしていた。

まあ、今日の試合は、ホント浮上のきっかけになるだろうし、まだまだ苦しい試合が続く事は今日の試合を見ればよくわかる。

ドウグラスもスプリント出来ないほど、まだまだ、ゲームに入っていけていないし完治というか心配のない状態にならないとそのスプリントも上手く出来ないだろう。

ドウグラスのようなタイプは先発で使って貰ってなんぼみたいな面もあるし、テセと北川がまだまだ活躍する期間は続きそう。

そうした意味では、先発のアセットは決まった見たいな面もあるので、夏までにそれを仕上げて、ドウグラスはそれまでにコンディションを上げていって欲しい。

その上で、調子を取り戻せないようなら、代替案も考える必要はあるだろう。

反省点としては、後半に入って相手に押し込まれるのは今の戦い方をしていれば仕方ないので、それを如何に回避するか?と言う点と押し込まれた時の立て直しの方法をきちんと模索しておく必要はある。

本来ドウグラスがスプリントできるようなら、ドウグラスを走らせるというプレーも考え得るわけだけど、それが望めないので、セーフティーファーストとして蹴り出してしまうので、本当はクリアボールをドウグラスが修めて、それを中村ないし、金子が拾って運ぶ等が出来れば良いのだけど、それが今日はどうにも機能していないかった。

結果、飯田と六平を入れて、トリプルボランチにして守勢を厚くして、サイドのケアに重点をいれたので最後まで苦しい展開となってしまった。

昨年もコレは見られたプレーの様相で、しかし、昨年はそうした時間もテセを入れるとかデュークを入れたり村田という選択肢があったが、今年は、スピードスターみたいなサブセットでユーティリティを活かしてくれる選手が出ていないので、滝くんなり高橋なり西澤なりが定着してくれると、クローズゲームというものの効率も良くなる。

まあ、そこにヴァンデルソンがいても良いが、それはルヴァンカップでチームになじめるようにしてあげて、Jリーグになれる必要はある。

DFはそうした意味では、Jの独特のスピード感があるのでなれるのは大変だろう。ヘナトは中盤なので、ディフェンスに行くアタッキングポイントの作りが上手いので早々にフィットしたという印象。

まあ、仕事もわかりやすいですしね。

ともかく、課題はまだまだあるけど、それをクリアしていくための1番のカンフル剤は勝利なので、その一勝を奪い取った今日の試合を忘れずに次節に望んで欲しい。

まだまだ、最下位、降格圏ではあるんだから。

スターティングメンバー

ジュビロ磐田

Pos#選手名交代
GK21カミンスキー
DF4新里 亮
24小川 大貴
25大南 拓磨
41高橋 祥平
MF7田口 泰士
14松本 昌也
15アダイウトン
17森谷 賢太郎交代:
後半8分
19山田 大記交代:
後半18分
FW22大久保 嘉人交代:
後半17分

清水エスパルス

Pos#選手名交代
GK13六反 勇治
DF2立田 悠悟
3ファン ソッコ
18エウシーニョ
25松原 后
MF6竹内 涼
20中村 慶太交代:
後半44分
22ヘナト アウグスト
30金子 翔太
FW9鄭 大世交代:
後半39分
23北川 航也交代:
後半35分

ベンチ入り選手

ジュビロ磐田

Pos#選手名交代
GK36三浦 龍輝
DF6エレン交代:
後半18分
35森下 俊
MF10中村 俊輔
27荒木 大吾交代:
後半17分
FW11ロドリゲス交代:
後半8分
32中山 仁斗

清水エスパルス

Pos#選手名交代
GK1西部 洋平
DF26二見 宏志
27飯田 貴敬交代:
後半39分
MF7六平 光成交代:
後半44分
8石毛 秀樹
FW34滝 裕太
49ドウグラス交代:
後半35分

監督

ジュビロ磐田

名波 浩

清水エスパルス

ヤン ヨンソン

試合経過

前半36分0 – 1得点:鄭 大世
後半4分警告:竹内 涼
森谷 賢太郎>ロドリゲス後半8分
後半13分0 – 2得点:北川 航也
大久保 嘉人>荒木 大吾後半17分
山田 大記>エレン後半18分
得点:ロドリゲス後半26分1 – 2
警告:大南 拓磨後半35分北川 航也>ドウグラス
後半39分鄭 大世>飯田 貴敬
後半44分中村 慶太>六平 光成

チームスタッツ

55%ボール支配率45%
9シュート14
2枠内シュート6
115.4km走行距離112.6km
172スプリント148
531(77%)パス(成功率)363(72%)
1オフサイド0
9フリーキック15
4コーナーキック3
0ペナルティキック0
警告
1
退場
0
警告・退場
警告
1
退場
0
順位チーム名勝点試合数勝数引分数敗数得点失点得失点差
1サンフレッチェ広島1775201138
2FC東京1775201257
3大分トリニータ1575021055
4名古屋グランパス1374121569
5横浜F・マリノス1273311183
6鹿島アントラーズ1173221091
7川崎フロンターレ107241752
8ヴィッセル神戸10731312120
9湘南ベルマーレ96303981
10北海道コンサドーレ札幌973041013-3
11浦和レッズ8622247-3
12セレッソ大阪7721457-2
13松本山雅FC7621346-2
14ジュビロ磐田6713367-1
15ガンバ大阪662041215-3
16清水エスパルス571241017-7
17ベガルタ仙台47115611-5
18サガン鳥栖47115111-10


一番上へスクロールするボタンを有効または無効にする