ボコボコにやられ放題
5 - 0
川崎フロンターレ

清水エスパルス

今シーズン1でダメな試合だった。
GKを大久保を出した理由は前半のセーブを見るとその証明をしてくれたが、結果としては後半にあれだけ自由にやられて何も出来ない展開だと、なにも出来なかったと言って良い。
なんせ、前半だけでシュート数18本撃たれて1失点。そこは良く抑えたと言いたい所だが、あれだけ前から嵌めに来られて見事にはまってつなげない、奪われるという姿を見ているとビルドアップからして組み立てが出来ていないわけだ。
言ってしまうとチームとしてのクオリティが違う。
モフ監督も、組み立てという意味で自分たちのサッカーと言うが、基本的に、止めて蹴るという基本がなっていないからパススピードが乗らないし、受ける方も止められないので、寄せられるだけでミスをして相手にボールを奪取されてしまう。
基本的には、相手の得点はここまで自分たちの失策からすべて起きている事を考えれば、あとは、相手はドリブルで斜めに入っていくことで、ロングシュートも出来る。
だから、旗手に2得点献上してしまうわけで、ホント、良いところナシだ。
多分、ヴァウドやエウソンがいても変らないだろう。

何をどうすれば良いのか?
守備に行くときに、必ず、一人が行って抜かれて決定機を作られてしまうわけだし、自分たちのサッカーを貫きたいのであれば、川崎フロンターレのように、繫ぐプレーをするのか横浜FMのように奪ったら素早くゴールを目指すのか?
前のカルリーニョスのプレーを見ていると相棒の存在がどうしても必要で、今のところ、西澤、金子はその役割を果たせていない。
サイドから中への鋭いパスを狙っているのだろうけど、それも、ラインを構築された後にサイドからの鋭いクロスを入れても、確率は低い。
どちらかといえば、もっと斜めに走ると言うことを指向して、左にふったときには、右の角に一人いて右からのクロスの場合は、左の角に一人いるか、入ってくるという形を作り上げないときつい。
ここからは、ほんと、連戦なので、試合が一番の練習なわけでそうした意味で、日常の練習は軽く流す位しか出来なくなる。
それを考えるなら、試合の中で、どうしていけば得点を決められるのか?と言うことをもっと考えて、後ろから嵌めてボールを奪いにくるチームには、ボランチが押し上げて中盤からCFWのポストプレーをサポートするとか、繫ぐだけではない素早いプレーを指向する必要がある。
つまり、ボールを繫ぐ事をミッションとするのではなく、ゴールを奪うために素早いプレーと言うものをもう一度取り戻す必要がある。
昨年はドウグラスがその役目を担ってくれたから、本来はムイさんやカルリーニョスがどうしてもその役目を担う必要がある。
ドゥトラも縦に早く持ち込むよりも斜め、サイドでごちゃっと競り合って持ち込んでも、相手のゴール前は固められているので、、中盤のペナルティアーク当たりでもっと強度を発揮するようなプレーをしないと相手に嵌められて奪われるというシーンが続く事は明らかだ。

選手たちの様子を見て
岡崎も試合勘がなくなっているかのような凡ミスを繰り返しているがそれではどこのチームでもレギュラーは難しいし、立田はそれなりに自分のストロングポイントを見いだして、それを確立しつつあるが、岡崎はそれがないので、レギュラーとしては厳しい。
奥井にしても金井にしても、特徴的なのはわかるが、サイドを駆け上がるだけではなく、もっと偽サイドバック的な動きで、中へ切れ込むとか、金井はそうしたシーンを今日は一度だけ作っていたが、奥井はそうした工夫が見られない。
竹内も、ヘナトのようにもっと果敢に角を狙って出て行かないと、枚数が相手のブロックが出来ているときには足りなくなるので、押し上げてロングを狙う位置に必ず入るか、ともかく、ゴール前から繫ぐのは良いが、相手が嵌めに来て奪われるシーンが後半になればなるほど目立つので、もっと後半からロングを狙うのではなく、前半から詰め寄られたら、ハーフライン当たりで、受けるとかサイドを変えるとか、後ろだけでボールを回すのは辞めた方が良い。
もっと他のチームがどうやって後ろからビルドアップしているのかを考えて、このあたり、実は昨年からまだ改善が見られないので、サイドでボールを運ぶのではなく、中盤で受けて運ぶ役やポイントからサイドから中へボールをクロスで入れるだけではなく、シュートで終わる形を作る事がマストなミッションだ。
シュートを打つ位置まで運んで外れてもいいので、シュートで終わる。
少なくとも川崎フロンターレは前半からコレを続けていた。
つまり、清水エスパルスは相手のゴール前までボールを持っていってもゴールに向かわないので、得点につながる流れの中からの得点という物がすくない。
だから、ゲームをやりつつ、そうした事をもっともっと指向して欲しい。


次節は勝利をして欲しい。