兆しは見えたが精度が甘い球際
1 - 2
清水エスパルス

鹿島アントラーズ

縦へのパスが出ルようにはなった
前半の冒頭、20分くらいまではボールが握れていたし、縦パスを差し込むことによって効果的な攻撃を見せてくれた。
ただ、それはスプリントとセットになっていないと威力を発揮しないので、一人目に縦パスが入るのと同時にその一人目と共に併走するなど、組織だった攻撃が必要だ。
しかし、今日の縦パスは入れて受けるというパスなので、どうしてもはいった先は後ろ向き。
それをなんとかするのはターンなども確かに選択肢としてはあるけど、それは確率としては難しいだろう。
だから、こそ、併走して、受けた選手の近くにいると言うことも大事だ。
ボールを握って自陣でビルドアップをしてからパスで繫いで持ち上がるという形を思考をするのは良い。
だから、ルーズな横パスや、球際への甘い寄せから抜け出られてしまうというシーンが相手の得点につながっているわけで、ボールの保持よりもそれがアクションにつながる攻撃なり守備である必要がある。
ポゼッションを高めるということは、自陣ではなくビルドアップで中盤につけて、そこから相手の陣地でボールを繫ぐという事が一番大事になってくるわけで、そうしたパス交換だけではなく、キチンと距離やワンツーなど効果的な攻撃が必要。
しかし、鹿島アントラーズが結果としてシュート25で清水エスパルスが14という結果を考えると、エスパルスがどれだけ押し上げられるかと言う事が一番大事になるのにそれがまだまだ出来ていない。

河井がはいったことでスムーズな縦パスがでる
これは収穫というか、分っていた事ではあるけど、効果的な攻撃であることは、他の選手にも伝わっただろう。
竹内やヘナトは、ヘナトに関しては積極的に前に出て行くが、竹内は守備の前からビルドアップの要にはいる。
だから、竹内にボールを付けてから、出て行くとい形が多いが今日は竹内もヘナトもいないので、中村と河井という2名がダブルボランチだったわけだ。
そうなると、中村も守備に回らざるを得ないので、いつものドリブルで突っかけるという攻撃も満足に見えなかったわけだ。
だから、縦パスをうけた選手が如何にドリブルできるか??次のステップとして大事になってくるのはこの点だと思われる。

カルリーニョスは少し疲れ気味
まあ、あれだけ広い範囲を走り回っていて、高温多湿の中で苦労はしているだろう。
特に、まだまだ稚拙な形の多いチームにおいて孤軍奮闘をしてくれている。
今日は、途中交代で入ったムイことティーラシンが決めてくれたが、まだまだ、短期のスパンで試合が続く事を考えれば、もっと突き詰めていけるモノはあるわけで、今日の成果である縦パスをモットコンパクトに行えて、選手の距離感とスプリントとセットになる連動性この辺りをモット突き詰めて欲しい。
一部サポが、監督が~とかフロントが~とか選手を獲れば良いとか安易にいているが、ハッキリ言って戯れ言である。
今シーズンはある意味特別です。
社会全体が特別な一年になっていることもあるけど、新しいサッカーを着実に身につけて変化をしていくシーズン。
降格はないわけで、だったら、そのアドバンテージを最大に活かして、試合も勝ちだけを求めるのではなく、成長のある勝利を目指すべきで、その段階にはいると思う。
毎回、様々な微修正はされているし変化は兆しとして見せてくれているわけで、それらを糧にしていって欲しい。
全ての勝負は来シーズンである。
次節は勝利をして欲しい。
