
薄氷の勝利 歓喜の凱歌
2 - 1
清水エスパルス

ベガルタ仙台

長い連敗の記録をようやく濯ぐことに成功した
辛い道のりだった。チームとして、ガラッとメンバーを変えて新旧そろって陣容も整っていく中で、けが人も出たり戻ってきたりで、今日はそうした集大成的なゲームになってしまった。
結果、コロリもコンディション不良で出場が途切れたのは、連戦続きの中で、コロナ対応のバブル措置から空けて試合というのは相当に重いだろうし、遠いコソボ(スイスからやってきたわけだけど)という国から来た事を踏まえて、周りには同じ言葉を喋ってくれる人はいない中、よく戦ってくれている。
ホナウドはサンタナやカルリーニョス、ヘナトといった選手がいる事を考えれば、出場してゲーム感を取り戻す中でパフォーマンスを上げていくことになるのだろう。
実際、ホナウドと松岡のコンビは意思疎通が試合を経るごとに上がっているし、久々先発の西澤や前回からポジションを変えての出場機会を得続けている鈴木唯人など、動きやつなぎという面でもかなり大事なチャンスを生み出していた。
そんな中でもサンタナはきちんと決めてくれるし、藤本がものすごく泥臭い得点で勝ち切ることができたわけだ。

後半は目まぐるしい戦術合戦
手倉森監督はやはり試合巧者というイメージがあるので、試合中にも違うチームになるようにポジションをずらしてきて得点の機会を狙ってくるというロティーナとは、また違う選手起用で、試合が進む中でいくつか気になるポイントというものが見えてきた。
どうにもセットプレーから得点が出来ていないので、せっかく素晴らしいプレースキッカーとして、西澤がいたり、さらには良いと言われているコロリのFKも見てみたいし、どうにも滝を交代で出してサイドの選手として起用するよりも怪我のために外れたサンタナの代わりに同じポジションでプレーをしていたレレはやはり自分の持ち味を最大限に活かして、まだまだ、本調子とは言えないだろうカルリーニョスに動きをサポートしていた。
そうした意味で、レレの起用は指宿よりも余程効果的で、滝よりもボールをキープしてくれるし、運んでくれる事を考えると貴重な戦力として役立ってくれるだろう。
その意味では、この後半になって怪我で離脱しそうなサンタナに代わって出てくる選手として悪いチョイスではないし、コロリもこれで戻ってくれば分厚い陣容がサイド含めて生まれるので、今日懸案で言われていたハマらないカウンターというものももっと機能するようになってくるだろう。
実際、連敗中も惜しいシーンで、カウンターが不発になってしまったシーンは案外多かった事を考えるとそのあたりの精度を高める事も必要になってくるろうし、抜けたプレーなんてしている暇はないわけで、しった激励だけない、それころ応援したくないなら去れ、見続けるなら応援しろ。
これに尽きる。
こうした終盤になってきて残り9試合で、かつ、下位直接対決は3ポイントマッチではなく、6ポイント分くらいの意味があることはよく選手も認識しているだろうから、是が非でも勝ち点を奪いたかった。
今日は、勝利という形で追われたが得点源のサンタナが怪我してしまったことから次節の出場は平気なのか?体調不良というコロリはどうなのか?懸案はたくさんあるし、重症としてシーズンを棒に振ってしまった鈴木義もいるし、ヘナトもまだ戻ってきていない。
エウシーニョも戻ってくるかわからないし、来シーズンの陣容も考えて
残り9試合、なんとしても次節は勝利してほしい。