JASRACの闇を解決?これからブロックチェーンで起きることを想像してみよう

ブロックチェーンは大変便利なものでそれを、今、世間で活用しているのは仮想通貨と言われているようですが、実際には貨物のトレーサビリティなどにも使われていて、履歴を残すという意味で優秀な役目を果たすブロックチェーンは今後ますますその利用頻度は高まっていくだろう。

ここで簡単なブロックチェーンの解説

「ブロックチェーン」とは、仮想通貨の中核となる「取引データ」技術のことを指します。取引のデータ(履歴)を「トランザクション」と呼び、そして、複数のトランザクションをまとめたものを「ブロック」と言います。このブロックが連なるように保存された状態が「ブロックチェーン」です。

ブロックチェーン概念図

こんな感じで取引の内容を保存するブロックを台帳にして、その履歴を保存することで漏れを無くすことが出来るので、いち早く運輸系でそのトレーサビリティの役目として活用されている。

もちろん、仮想通貨だって、各々の取引データを保存して履歴を保管することで仮想通貨の取引を実施しているわけだけど、そうした取引履歴がつくことで重くなったり、取引のデータ保存をそのまま実サーバーに残していると、それをハッキングされて書き換えられてしまうことで、コインチェックのような出来事が起きてしまう。

以前に少し書いたけど著作権管理などにも使われて始めている

ブロックチェーンはデータの改ざんが難しく、誰もが参照可能なブロックチェーン。

「著作権管理」の分野では、特に音楽著作権管理として、作詞家、作曲家などの著作者にはじまり、歌手、演奏家などの実演家、レコード製作者、放送事業者など多くの関係者が関わるため複雑な情報を必要としています。そのため、著作権の管理にコストがかかったり、実際に誰が権利を持っているのかが不明確になるといったことも生じています。

だから、日本で言えばJASRACなどが管理をしていると言っても登録されたものだけを管理して、そのための著作権管理コードを割り振って貰ったりして、管理されている様に見える。

でも実際には、そうしたものはDBに格納されているのかもしれないし、デジタルデータになってない恐れだってある。

本来は、JASRACの著作権収入を徴収する機能と、著作権自体を管理するサービスが別になれば、請求はJASRACから来るが申請は、別の管理サービスに対して行うなんてことになった方がフェア感がある。

著作権という強力な権利を行使する代行業とは言え、JASRACは少し権限を持ちすぎている割に、その機能が脆弱で利便性が低く殿様商売をしているといえてしまう。

実際に、共通のフォーマットで管理をすることが出来る様になり、アーティストが逐次そうしたデータを参照したり、聞いている人に対してのアプローチの情報としても役立つはずなのに、その履歴はなく、単純に散逸している情報になっている可能性だってあるわけで、決してフェアな状態とは言えないのかもしれない。

直近では、音楽ストリーミングサービス大手のSpotifyはブロックチェーンスタートアップの「Mediachain Labs」を買収し、Spotifyの提供する楽曲とその著作権者をブロックチェーン上で紐付けるための技術開発を進めると発表した。

楽曲の著作権管理プロセス-使用料徴収と分配

楽曲の著作権自体は登録などの手続きを必要とせず、著作物を創作した時点で自動的に発生します。著作権法によって著作権侵害は親告罪であると定められているため、著作権侵害行為があった際には、著作権者自身で対処していく必要があります。

コレを大体しているのがJASRACなどの音楽著作権を管理している団体なわけだけど、実際には複数の団体があったり大手のレーベルに参画していないと、管理をしてもらえなかったりするわけで著作権者は著作物の利用条件を明記した上で、利用条件に沿って「楽曲使用料」を徴収するという行為を代行してもらうことができないという齟齬がある。

そこで、先に書いたような、データを管理しているだけの団体を作り、そこに自由に登録をしてもらい、徴収などを代行するといったことでJASRACの権限を弱めつつ、管理も実行されるのではないだろうか?

それに登録されたメタデータを著作権者毎にまとめて、それをブロックチェーンを用いてつなげることで、各権利者にもきちんと使用状況などをフィードバックできるわけで、多大な収益を上げている割に、その懐具合が不鮮明なJASRACはそうしたシステムを作るなりをしなくてはならないだろうし、しないならば、2次団体として名乗りを上げたエイベックスなどがブロックチェーンを使った権利を管理することの出来るサービスを作ることで優位性が担保出来るかもしれません。

さらに、徴収した楽曲使用料は著作権者だけでなくステークホルダーへの分配を行わなければなりません

この辺りも、きちんとブロックチェーンで管理されていればこうした盆雑な処理が減らすことも出来るし、支払いなどの漏れなどもなくなり、売れた分だけきちんと支払われる仕組みが透明性をました取引として実施出来るのかもしれません。

特に音楽制作におけるステークホルダーは、前述の通り非常に多岐に渡るため、楽曲使用料の分配は非常に複雑なので、ブロックチェーンを活用することで整理もできるので一石二鳥になるのではないでしょうか?

こうすれば悪名高いJASRACの包括契約などでブラックボックス化されている状況とメタタグから使用状況をトレースすることで、徴収漏れもなくなりますし、きちんとした管理体制を拡充出来ると言うわけです。

JASRACが評判が悪いのは、基本、その体質が不明瞭で透明性が欠如しており公平性が見えないからと言っても過言ではないからでしょう。

特に、権利の代行というのは実質権利者の専横に他ならなくなってしまう場合があるので、ある意味、暴走として音楽教室への著作権徴収なんて話になってしまいます。

基本としては、旧来的な体質を改善せずに、それを残したまま、新しい時代にとって使いやすい著作権というものを目指すべきであるのに、そうしたことを思考しておらず、管理は不透明に徴収だけはするってなると面の顔が厚いなんて言われてしまいますからね。

まあ、速度的問題とか色々な課題はあるけど、こんな使い方も想定出来ると言う話で、すべての著作権は権利者自身が管理出来る方が良い気もするしな。

速度面も改善されてきているみたいだし。

[blogcard url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1802/15/news113.html title=「世界最速」ブロックチェーン技術を開発 毎秒10万件超の取引が可能に content=取引記録に参加するノード数200ノード程度の大規模接続環境下で、毎秒10万件以上の記録が可能なブロックチェーン向け合意形成アルゴリズムを開発したと発表した。世界規模のクレジットカード取引システムに必要な毎秒数万件を超える性能で、「ビジネス用途でのブロックチェーンの本格的な活用を加速する技術」としている。]

こうしたように、ものの移動や権利主張などのメタデータを保存したまま、移動の際にその履歴をもって移動してくれるブロックチェーンは、トレーサビリティのシステムとさらには、そのデータ自体の保存に際しても匿名性を担保しつつ、移動した、購入したといったトレースだけをすることもできるので、今後、権利をもって何かを作りそれを世に公表した瞬間に移動していくデータというものを追跡したり管理することも出来る大変便利なシステムになり得ます。

と言ったように、海賊版どうこうといったこともトレースして、どこがそれを改変したのかも追跡出来たりするので、権利についてはデータ化してブロックチェーン流通外には出さないとった対応をして取りしますことも出来ます。

色々な意見もあるので、難しいでしょうが海賊版で流通しているという流れは、すでに止めることは出来ないので権利者が辞めてくれといくら声を上げたりツイートしても、おそらく無駄でしょう。

それを駆逐するには、正規品を正規のルートで流通させるということで、それをしたくないというのは暗に海賊版を許容していると勝手に翻訳しているがわに見なされてしまう可能性もある。

また、他のすべてが電子化され翻訳された場合は、翻訳していない作品というものは、存在しないのと同義ともなってしまうのでこまったものです。

同人誌だって勝手に翻訳して勝手に海外で流通していたりするしね。

同人作家できちんと儲けたいとおもっている人なら電子化していたりするしな~。

 

 



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